実践経済学科
地域創造学部「地域産業論」にて西海陶器・兒玉社長が講演
地域創造学部では、地域の発展に必要な知識・知見と実践力を身に付け、幅広い視野で地域の課題を解決できる人材を育成します。
11月11日、地域創造学部「地域産業論」(竹田英司教授・専門:産業政策論)において、長崎県波佐見町・株式会社西海陶器の兒玉賢太郎代表取締役社長による講演が実施されました。
やきもの地場産業研究の第一人者である竹田教授の授業にて、239名の学部生に向け『波佐見焼ヒトとモノの架け橋』をテーマに、波佐見焼地場産業の現状と今後の展望について、兒玉社長にお話しいただきました。


社名「西海陶器」は、近隣に架けられた西海橋に由来します。西海橋にあやかり、「ヒトとモノの架け橋となり人々の暮らしを豊かにしたい」という思いが込められています。
現在、その理念は海を越え、シンガポール、アメリカ、中国、ヨーロッパへと海外拠点を広げ、世界各国へと波佐見焼などのテーブルウェアを届けています。
西海陶器では、国内事業部の取引額が伸びていますが、それ以上に海外事業部の取引額も急伸しています。
ヒト・モノ・コトが集う、波佐見の創造拠点が「西の原」です。
2001年に幸山陶苑が廃業後、西海陶器がこの広大な敷地を受け継ぐと、築80年を超える木造建築の特長を活かしたリノベーションに挑戦。
工房などものづくりの場を設けると、陶芸家をはじめとする若者が集まり、次々とカフェや雑貨店、イベントスペースなどが誕生しました。
「西の原」は、日本全国から観光客が訪れる波佐見の中心地となっています。
SAIKAI BRANDの波佐見焼は、「HASAMI PORCELAIN」「NUPPU」「Ha’」「ALONGU」「Cords」「The Porcelains」「essence of life」「Common」といった欧文表記のブランドで世界展開しています。さらに、Appleなどのグローバル企業へもOEM供給しています。
これらSAIKAI BRANDの世界展開によって、西海陶器海外事業部の取引額が急伸したそうです。
西海陶器は、2025年2月からV・ファーレン長崎のオフィシャルスポンサーを務め、同社の「Common」シリーズは、長崎スタジアムシティホテルの客室やレストランで使われています。
学生の講演後の感想
「西海陶器は、見た目の華やかさや高級さを追い求めるのではなく、日常生活の中に自然に溶け込み、使う人の暮らしに寄り添う器(波佐見焼)づくりを大切にしている。私自身、物に思い出を重ねながら暮らしていくことを大切にしたいと思っており、西海陶器の『人に寄り添う器』という考え方に強く共感した。こうした丁寧なものづくりこそ、これからの時代に必要な魅力だと感じる。」(公共政策学科3年生)
「私にとって、波佐見焼には大きな魅力がある。それは、伝統と現代性の両立という点だ。波佐見焼は、日常生活の器として発展してきた歴史を持ち、『美術品ではなく、使われるための器』であることが原点にある。現在の暮らしにおいても自然と手になじむ、素朴さと実用性こそが、私にとって波佐見焼の魅力である。」(公共政策学科3年生)
講演後、西海陶器の事業展開や、同社への就職に関する具体的な質問が、学生たちから兒玉社長へ活発に寄せられました。

