教育目標
本専攻では、修士課程で培った専門知識と技術をさらに発展させながら自らの専門領域の高度な研究能力を身につけ、さらに他領域との連携を図る視点を養うことにより地域貢献に資するための多面的な知識の修得を目指します。
本専攻は三つの分野から構成されます。地域社会マネジメント分野、地域情報工学分野、人間栄養健康科学分野の三つの専門領域が横断的な協働体制をとることにより、地域・情報・健康に関する幅広く深化した知識を有する人材の養成を目標とします。同時に、世界的視野のもとで高い水準の先端的な学術研究を自立して行える能力を身につけることで、高い倫理性と豊かな国際性を併せ持った高度な学識と研究能力を有する人材の養成を目指しています。
求める学生像 ~地域創生専攻のアドミッション・ポリシー~
本専攻は、下記のいずれかの項目に該当する人を求めます。
- 地域社会、情報工学あるいは栄養健康科学に関する基礎的素養を有し、さらに研究を深めたい者
- 1つの専門分野に限らず、広い視野に立って地域の課題解決のための研究を志している者
- 本課程で得られた知識や技術を通して、研究者、教育者及び高度専門職業人として地域・社会に貢献したいと考えている者
分野について
地域社会マネジメント分野
教育目標
本分野では、地域社会のマネジメント(経営・計画・戦略)とシステムとしての社会(メディア・グローバル・人間)の理解を目指し、地域社会についての最新の知識や技術に関する実践的知見を踏まえて、各種メディアやネットワークを駆使してグローバル社会の諸問題を科学的に把握する能力、そして社会科学諸領域の専門的見地から地域の課題を整理し、その解決に向けて具体的方策を提案することができる能力を備えた人材を養成します。とくに長崎県における持続可能な社会の実現のために、中長期的な社会のグランドデザインを構築できる高度な研究能力がある人材の育成に取り組みます。そのために、地域住民の QOL 向上や健康増進の観点から人間栄養健康科学分野や、地域産業の発展と高度化を支える情報技術の理解の観点から地域情報工学分野にも及ぶ幅広い見識の習得を重視します。これらの人材は、大学等教育研究機関で研究者・教育者として、また企業等の研究開発部門や行政機関等で高度専門職従事者として活躍することが期待されます。
取得できる学位
博士(地域社会マネジメント)
*経済学(佐世保校)あるいは社会学(シーボルト校)分野の学位
- 地域経済、経営、メディアに関する基礎的素養を有し、さらに研究を深めたい人
- 情報工学、栄養健康科学などにも興味があり、持続可能な地域社会を実現するために広い視野に立って他の分野と連携し、地域の課題解決に貢献したい人
- 地域社会の様々な課題を解決するため、地域経済、経営、メディアなどの知識を駆使して研究者、教育者及び高度専門職業人としての立場から地域・社会に貢献することを目指す人
地域情報工学分野
教育目標
本分野では、サイバー空間及びその膨大なデータの処理を実現する高度な研究能力や技術開発力を有する人材を養成します。すなわち、先進的情報基盤技術を用い地域産業やその就労形態及び生活様式を革新する能力、また、データと人間の関係性に価値創造を起こす能力を涵養し、研究・開発分野を深耕する高度な研究能力を有する以下の人材を養成します。
- インターネット基盤を商流や制御システム及び生体管理の枠組みへ組み込む設計技術、暗号化や本人認証とプライバシー保護の技術、また、セキュリティインシデントオペレーションのノウハウを活用し、地域社会の活性化や健康増進の情報基盤を築く高度な研究能力や技術開発力を有する人材を養成します。
- 新たなサービスによる価値創造を実現する情報基盤を構築するため、生体認証技術、画像・色彩・感性等の人間情報科学の分析によるヒューマンインターフェース等の技術、データベースとデータ解析による知見抽出の技術、観光情報の展開と活用の技術等、「人間に寄り添い価値を提供する
情報工学」の研究に取り組む高度な研究能力を有する人材を養成します。
取得できる学位
博士(情報工学)
- ヒューマンインターフェース、計算機科学、情報通信に関する基礎的素養を有し、さらに研究を深めたい人
- 地域経済、経営、メディア、栄養健康科学などにも興味があり、先進的情報技術を駆使しながら広い視野に立って他の分野と連携し、地域の課題解決に貢献したい人
- 地域社会の様々な課題を解決するため、先進的情報技術分野あるいはその活用分野における研究者、教育者及び高度専門職業人としての立場から
人間栄養健康科学分野
教育目標
本分野では、栄養科学と生命科学の本質に迫る基礎栄養科学・基礎医学領域において高度な研究立案
力と研究遂行能力を獲得することを目指します。加えて、ヒトの栄養状態と健康維持・増進に関する実践栄養科学領域における実践的能力を有し、健康の保持・増進や質の高い食生活、栄養状態の改善などを科学的に理解・追究する能力の獲得も目指します。これらの取り組みと共に、本専攻独自に学ぶ地域社会の特徴を深く理解することで、様々な角度から地域社会に貢献できる人材を養成します。地域の特性を生かした食品開発を実践することで、島嶼を含む地域活性化に資する研究テーマにも重点を置きます。これら地域の健康増進施策を推進するために、栄養科学分野の高度な学識及び先端技術の修得だけにとどまらず、地域連携をマネジメントする能力や最新の情報処理能力をもつ人材の養成にも努めます。そのため、分野横断的な連携を図り、多角的に諸問題を解決できる人材の養成を目標とします。これらの人材は、大学等教育研究機関の研究者・教育者あるいは企業等の研究開発部門や行政機関等での高度専門職としての活躍が期待されます。
取得できる学位
博士(栄養学)
- 栄養健康科学に関する基礎的素養を有し、さらに研究を深めたい人
- 地域経済、経営、メディア、情報工学などにも興味があり、栄養健康科学の知識と技術を駆使しながら広い視野に立って他の分野と連携し、地域の課題解決に貢献したい人
- 地域社会の様々な課題を解決するために、地域の保健・医療・福祉分野あるいは食品・医薬品関連分野における研究者、教育者及び高度専門職業人としての立場から地域・社会に貢献することを目指す人
専攻長メッセージ
地域貢献につながる知識や知見を学び応用する
わが国は本格的な少子高齢化の時代を迎え、地域間の競争は激しさを増し所得だけでなく地域間の格差も広がっています。
グロ-バリゼーションの流れのなかで、地域をどう活性化してゆくか、「地域創生」が重要な課題として浮上してきました。
修士課程で培った専門知識や技術をさらに発展させながら高度な研究能力を身につけ、地域貢献につながる知識・知見を多面的に修得し応用することを目指します。
学位:博士(経済学)
先輩からのメッセージ
実務の知を研究へ研究を、社会へ
長崎県立大学は母校であり、最も身近で信頼のおける研究環境であるため、現職を続けながら社会人学生として博士後期課程に進学しました。ここでは多種多様な経歴や専門的背景を持つメンバーが共に研究に励んでいます。
有志による自主的なゼミも活発に開催されており、実務の知見と学術的視点を融合させながら、互いの研究を多角的にブラッシュアップし合える「オープンイノベーションスタイル」の学びの場は格別な魅力です。
50歳後半からの挑戦だからこそ、これまでの実務経験と母校での学びを融合させ、高度な研究成果を社会に還元したいと考えています。
大学院生(社会人学生) 長尾 和弘 さん
長私は地域創生のためのエリアマネジメントにおいて、地域内外の人の価値感の差異を研究しました。
具体的には、歴史を活かしたまちづくりが進む長崎の居留地エリアを対象に、長崎市の協力を得ながら、データを活用した統計分析を実施。
大学院は卒論の経験を元に、自分で研究テーマを設定できますので、自分の専門分野を確立できる貴重な時期だと思います。
地域情報工学分野(取材時) 平山 広孝さん
地域創生につながる研究を通して地域社会の諸問題を解決
大学院の進学を決めたのは、地域創生の鍵を握る中小企業が今現在抱えている課題について会計学の領域から発見し、その解決に向けた提案をしたいと考えたからです。
大学院では、研究活動や各学会への参加を通じて、最先端の知識や貴重な経験をお持ちの先生方、学生たちと楽しく交流することができます。
自由な環境の中であなたもスキルを磨いてみませんか。
地域創生専攻2年(取材時) 西本 山海さん
研究指導教員
地域社会マネジメント分野
| 教員 | 専門分野 | |
|---|---|---|
| 教授 | 橋本 優花里 | 神経心理学、認知心理学、高等教育 |
| 谷澤 毅 | 経済流通史 | |
| 山本 裕 | 海運経済論、物流論(ロジスティクス、サプライチェーン) | |
| 宮地 晃輔 | 会計学、管理会計論、原価計算論、事業承継論 | |
| 矢野 生子 | 国際経済学、国際金融論、貿易論 | |
| 車 相龍 | 地域計画論、政策空間論、地方論 | |
| 松尾 晋一 | 日本史学、博物館学 | |
| 祁 建民 | 中国政治・社会 | |
| 周 国強 | 中国研究 | |
| 大塚 一徳 | 教育認知心理学 | |
| 荻野 晃 | 国際政治学、国際関係史 | |
| 賈 曦 | 国際コミュニケーション論、環境コミュニケーション | |
地域情報工学分野
| 教員 | 専門分野 | |
|---|---|---|
| 教授 | 吉村 元秀 | まちづくり工学(観光情報学、画像計測、機械学習) |
| チャットウィチェンチャイ・ソムチャイ | データベース、XML、アクセスコントロール | |
| 小林 信博 | 制御システムセキュリティ | |
| 片山 徹也 | デザイン学、芸術工学、色彩情報 | |
| 星野 文学 | 暗号理論、実装、数論アルゴリズム | |
| 平岡 透 | 画像処理、地理情報処理、地域防災、地域活性化 | |
| 島 成佳 | 認証とアクセス制御 | |
| 准教授 | 齋藤 正也 | 時系列解析、統計的リスク分析 |
人間栄養健康科学分野
| 教員 | 専門分野 | |
|---|---|---|
| 教授 | 倉橋 拓也 | 有機化学、有機分析化学 |
| 古場 一哲 | 食品機能学、食品栄養学 | |
| 柴崎 貢志 | 分子神経生物学、神経化学 | |
| 城内 文吾 | 代謝栄養学、栄養生理学、食品機能学 | |
| 世羅 至子 | 病態栄養学、内分泌代謝 | |
| 田中 進 | 形態機能学、再生生物学、睡眠化学 | |
| 飛奈 卓郎 | 運動生理学、運動療法、分子生物学 | |
| 西岡 心大 | 臨床栄養学、栄養治療学、老年栄養学 | |
| 准教授 | 駿河 和仁 | 栄養生理学、分子栄養学 |
| 松澤 哲宏 | 食品衛生学、分類学、微生物学 | |