公共政策学科
公共政策学科「危機管理論」で防災シミュレーション:クロスロードを実施しました!
2026年2月3日、公共政策学科の黒木誉之教授の講義「危機管理論」で、防災シミュレーション:クロスロードを実施しました。
「クロスロード」とは、英語で「岐路」「分かれ道」を意味します。災害が起こってからの対応には、ジレンマを伴う決断が多々あります。そこで、阪神・淡路大震災での神戸市職員の実体験を基に、災害時の対応をシミュレーションするカード教材として作成されたのが「クロスロード」です。第7回講義のゲスト講師・西修様は、クロスロード開発に関わった元神戸市職員でもあります。
また、黒木教授は、西様からクロスロードの指導を受けるとともに、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの被災地に足を運び調査研究を続けています。そして、熊本地震の際は、災害ボランティアとして、毎週のように被災地に駆けつけた防災士でもあります。
今回の講義では、約80名の学生たちが参加し、10チームに分かれ、クロスロードに取り組みました。限られた時間の中でYES・NOの判断をしなければならず、その難しさを実感しながら、それぞれの理由や条件が変わったらどうするかなど、チームで議論を重ねていました。
講義の最後には、黒木教授から、調査研究や災害ボランティアの経験を踏まえた講評があり、学生たちは多くを学ぶことができたようです。
講義に関する学生の感想
今日の講義ではクロスロードを行った。初めてプレイしてみて、この間のHUGではグループで協力して進めていく面が強かったが、クロスロードはどちらかというとグループ内外を通して話し合いを行い、個人個人の考えや知識を深めるというゲームだった。そのため、同じ選択肢(YESかNO)を取っていてもその判断をした理由が違っていたり、違う選択肢を選んだ理由に納得させられたりなど、自分だけでは考えつかない意見に触れることができ、人によって物事の優先順位が全然違うことを感じた。また問題が絶妙で、判断しにくいものもあれば、何か条件が変わったらまた違った解答になりそうだというものもありとても面白かった。先生もおっしゃっていたようにすんなりと納得したものより、グループで意見が割れたものやどこか腑に落ちない部分があった問題の方が記憶に残っており、違和感(自身の人と違う考え方)を探すことが大切だと実感した。今後も災害や防災に関わる機会は必ずあると思うので、そういった機会に備えてこれからもたくさんの知識をつけると共に、様々な人と話し合って考えや価値観を共有していきたい。(公共政策学科3年生)
クロスロードを実際にやってみて感じたのは、お題に対して回答を即座に選択することは非常に難しいということだ。ルールに従って選択はするものの、どちらの選択肢も肯定する自分がいたり、提示された2択以外の行動案が頭に浮かんだりと、上手く割り切れない問題もあった。そのような問題はチーム内でも意見が割れており、チーム内外の意見を聞くのは面白く感じた。黒木先生がおっしゃっていた、回答に正解はなく、意見交換をすることに意味があるという旨のお言葉を実感した時間であった。今回の講義の中で他人と意見を交わすことで得られたことは多くあったが、実際の現場では、ゆっくりと考えたり意見交換をしたりする十分な時間はないことをクロスロードの短い選択時間で学んだ。いつか来るかもしれない、もしものときの決断が正解になるかは分からないが、決定に必要な情報を見失うことだけはないようにしたいと思った。(公共政策学科3年生)



