お知らせ

公共政策学科

島根県立大学の田中輝美ゼミとの合同合宿を実施しました

2月16日から18日にかけて、本学、公共政策学科「基礎演習(石田ゼミ)」2年生は、島根県浜田市美又にて、島根県立大学地域政策学部の田中輝美ゼミとの合同ゼミ合宿を行いました。田中先生の専門は、関係人口論、ローカルジャーナリズム論です。人口減少時代における地域と外部人材との新たな関係性を理論・実践の両面から研究し、日本における「関係人口」概念の理論的整理と政策的普及に貢献されています。本合同ゼミ合宿は、地域に根差した実践の現場に身を置きながら、「関係人口」や地域共創のあり方を体感的に学ぶことが目的です。

初日の訪問先は、1937年築の旧組合事務所を改修した美又共存同栄ハウスへ。クラウドファンディングによって再生されたこの拠点は、「仲間がいればコトが起きる」という理念のもと、学生や地域住民が集い、対話と実践を重ねる場となっています。両大学のゼミ活動や地域での取り組みを紹介し合った後、夕食では田中ゼミの学生が地域で育てたお米を使ったカレーと浜田名物の赤天が振る舞われました。食卓を囲みながらの率直な対話は、学生同士の距離を一気に縮める時間となりました。

翌日は、旧美又小学校舎を活用したみまた民具継承館を訪問しました。館長の「触ってよし」という展示方針のもと、学生たちは民具を実際に手に取り、重さや質感を確かめながら当時の暮らしに思いを巡らせました。紙だけで作られた丈夫な“ちゃんちゃんこ”など、生活の知恵が凝縮された道具は、説明文以上に地域の歴史と営みを語ります。保存・継承と活用をいかに両立させるかという問いについても、多くの示唆を得る機会となりました。

さらに、江津市都野津町では、空き家を再生した拠点「つのづbase」における実践を学びました。まち歩きイベント「つぬさんぽ」などの取り組みでは、企画立案から住民との調整、広報、当日の運営までを学生が担っています。その過程で、地域資源の読み取り方や合意形成の難しさを実践的に学んでいます。既存の空き家や地域資源を活かしながら、多世代が交わる場を創出する姿は、学生が地域の一員として溶け込み、小さな挑戦を積み重ねていることを示していました。

短期間ながら、学生同士の交流は確実に深まりました。本学学生からは「次は長崎・佐世保で島根県立大学の皆さんを迎えたい」という声も。同じ公立大学に学ぶ学生同士の出会いから生まれた化学反応が、今後の学びや挑戦へとつながっていくことを期待しています。このたびは、島根県立大学・田中輝美先生ならびにゼミ生の皆さまに心より御礼申し上げます。

一覧に戻る