研究ピックアップ 黒岩 美翔

多国籍企業におけるCSR活動を促すコントロール及びERMについての国際比較研究

経営学部 国際経営学科 准教授 黒岩 美翔クロイワ ミカ

#国際会計論 #財務会計論

Q.01研究テーマとその内容、具体的な取り組みについて教えてください。

研究テーマは「多国籍企業におけるCSR活動を促すコントロール及びERMについての国際比較研究」です。本研究は、多国籍企業の社会的責任(CSR)活動を促すコントロールの日仏米の比較研究を通して、持続可能性を考慮した全社的リスク・マネジメント(ERM)フレームワークの適用可能性(国ごとの適切な適用)を検証することを目的としています。具体的には、CSR活動に積極的な多国籍企業の中で行われているコントロール活動とリスク・マネジメント体制の事例研究を行っています。

Q.02この研究をはじめようと思ったきっかけについて教えてください。

フランスの多国籍企業であるダノンの経営者アントワーヌ・リブーは、1972年に他企業に先駆けて社会的責任と企業の利益追求の両立を目指しております。現在の世界の状況を鑑みてもこれからの企業にはこういったことが求められるようになってくると考えております。現に、経済的利益を重視する株主資本主義から、さまざまな人やものも考慮していくステークホルダー資本主義へと変わってきており、このような中で企業内ではどのようなコントロールが行われているのか気になったからです。

Q.03今後、研究をどのように進めていこうと考えていますか。

今後は、フランスのコントロールの研究をされているクズラ教授(パリ第10大学)やモケ教授(パリ東大学)にフランスにおけるコントロール論の変化について直接インタビュー調査を行い、日本企業との違い、また、最新のフランスの動向について調査していく予定です。また、CSR戦略コントロールの研究をする一方で、CSR戦略コントロールのルーツであるフランスの伝統的なコントロールの理論研究も進めていきたいと考えております。

Q.04ゼミや講義で学生を指導をする上で、いつも心がけていることや大切にしていることはありますか。

「会計」と聞くと難しいというイメージを持つ学生が多いように感じます。そういった中で、決して難しい領域ではなく、非常に身近な学問であるということを意識づけるよう心がけています。また多種多様な答えが出てくるような問いを投げかけたり、その答えを学生間で共有することで、自分とは異なる考え方に触れる機会を作れるように努めています。さらに、できるだけ学生の視点に立つことや、学生の声に耳を傾けることを大切にしています。

一覧に戻る